イソロイシンは、タンパク構成アミノ酸のひとつで、必須アミノ酸に分類されています。
人間の体内では合成されることのない成分ですが、栄養面においては多くの食品に含まれているため、欠乏することのない成分です。
イソロイシンは、体内で摂取したタンパク質から分解されることで生成され、さらに分解を進めて種々の酵素となって、人間の成長促進、甲状腺の分泌促進、神経機能の補助、肝機能のサポート、血管拡張、筋肉の強化、疲労回復など身体の様々な生理的機能において重要な働きをします。
過剰摂取した場合は、その他のアミノ酸とのバランスを崩して、体重の減少や免疫機能の低下を起こすことがわかっているので、注意が必要です。
化学成分としてのイソロイシンには、角質層の保湿力を維持し、皮膚に柔軟性や弾力性を与える天然保湿因子(NMF)として、多くの化粧品関連商品に配合されています。
イソロイシン配合の用品は、石けん、洗顔料、クレンジング剤、化粧水、美容液などのスキンケア化粧品、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア用品、日焼け止めクリーム、ボディケア用品、メイクアップ化粧品、フェイスパックなど実に多岐にわたります。
皮膚の新陳代謝を正常にして、肌のターンオーバーを促進することで、みずみずしい肌に整える整肌力を期待されているのが、美容用品に配合されているイソロイシンの配合要因。
保湿成分としてもイソロイシンは機能しますが、香料としても使用されています。